ソニー、“立体空間を目の前に再現”するディスプレイ「ELF-SR1」約50万円で発売 - 価格.com
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2020年10月16日 10:45
ソニーは、映像を立体空間に再現する空間再現SR（＝Spatial Reality［スペーシャル・リアリティ］）ディスプレイ「ELF-SR1」を発表。10月31日より法人向けに発売する。
同社では「SR」について、「VR（バーチャル・リアリティ）が仮想のデジタル世界で映像を体験するのに対して、SRでは空間そのものを、そこに実在しているかのように目の前に再現する。独自技術により、特別なメガネやヘッドセットを使わなくても、裸眼で高精細な3DCG映像を見られる」と説明する。
「ELF-SR1」では、「圧倒的な精細感で、あたかもそこに物が実在するかのように映像が見える空間映像体験」を得られるとのこと。そのため、「ゲームやCGクリエイター、建築家や車のデザイナーなど、あらゆる制作者のコンテンツ表現の幅を広げる」として、「デザインの立体的な確認だけでなく、ショールームや美術館でのディスプレイ展示、店舗などでの立体サイネージなどに活用できる」と紹介している。
具体的には、高速ビジョンセンサーと視線認識技術により、見る人の目の位置を常に正しく検出。水平や垂直方向にくわえて、奥行方向に関しても、左右の目それぞれの位置をリアルタイムに把握するとのこと。
また、ユーザーの目の位置情報をもとに、実際にディスプレイパネルから出す光源映像をリアルタイムに生成し、常に両目に正しい視点画像を提示することで、「実際に空間や物体がそこにあるかのように感じられる」という。
仕様面では、リアルタイムに生成した映像を左右の目に届けるため、独自のマイクロオプティカルレンズをパネル全面に超高精度に貼り付けることで、自然な裸眼立体視を実現。「従来の3Dディスプレイと比較して、クロストーク（片方の目の映像がもう一方の目の映像に混ざる現象）を大幅に低減し、映像を正しく左右の目に届けられる」とのことだ。
このほか、表示部は、解像度3840×2160ドットでアスペクト比16：9の15.6型。輝度は500nits、コントラストは1400：1、色温度は6500K。視線認識センサーを装備する。視聴条件は、視聴可能距離が30cm〜75cm、視野角が上20度、下40度、左25度、右25度、同時視聴可能人数が1人。スピーカーは5.5W（1.5W+1.5W+2.5W）。
本体サイズは383（幅）×232（高さ）×247（奥行）mm、重量は4.9kg。
市場想定価格は500,000円前後（税別）。
また同社では、「ELF-SR1」向けのコンテンツ制作を容易に行える専用SDKを開発者向けサイトで無償提供し、制作活動をサポートする構え。なお、「ELF-SR1」を利用するには別途コンピューターが必要とのことだ。
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