リモートで「感じがいい人とそうでない人」の差 - auone.jp
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ネット会議やプレゼンで相手への印象をアップするにはどうしたらいいのか(写真:pearlinheart/PIXTA)
オンライン会議が一気に普及した今、「画面上での第一印象」がとても重要になってきています。画面の向こうで自分を見ている人に、「好印象」をあたえるには、どうしたらいいのでしょうか?
アナウンサー経験25年の白崎あゆみが、オンラインでの第一印象をUPさせる方法を具体的に紹介していきます(本稿は、白崎あゆみ箸『すごい! オンライン会話術』の一部を再編集したものです)
妥協したくないオンラインでの「映り方」
プレゼンをするとき、あなたの顔はどのように映っているでしょうか?男性ならば、一番かっこよく、女性ならば、一番きれいに映っていますか?SNSが発達し、初めて会う人にも、自分がどういう人間なのか、を調べられる時代になりました。今は、もう第一印象はオンライン上ともいえるかもしれません。 オンライン上の第一印象をアップするには、どうしたらいいのでしょうか?
最初に気をつけたいのは、映り方です。カメラの高さと目線の高さは、どのような位置になっていますか?アナウンサー時代、テレビニュースのカメラと目線の高さは、自分1人でスタジオに入り、自分がベストに映るポジションを探し、自分で調整しました。
オンラインのプレゼンでは、自分で自分の映りをベストにする必要があります。まず、あなたは画面の中央にいますか? 資料を見せるときや、後ろの背景にどうしても見せたいものがある、などの理由がないときは、中央に位置しましょう。
画面の向こうで見ている人からすると、理由なく左右非対称になっているものはとても気になります。せっかくのプレゼンに集中できなくなってしまうのはもったいないですね。
また、明るさは十分にありますか? リモートワークで、自宅などから、オンラインの画面に登場している人の中には、逆光になっていて、表情がまったく見えないほど、顔全体が真っ黒になって映っている人がたまにいます。
オンライン用の照明は、たくさん発売されていますので、ぜひ購入して、照明を使って、画面の前に立ってください。ものによっては、シミやシワも消えて、写真を加工するアプリのようにきれいになるものがあります。
照明とあわせて、画面映りが良くなる洋服も選んでくださいね。自分に似合う・似合わない洋服と、画面で映える・映えない洋服は、まったく別物です。似合っていることが大前提ですが、写真や動画に撮ると、「なんとなく野暮ったい」「顔が沈んで見えてしまう」という洋服があります。その洋服を着ることによって、自分の顔がパッと明るい印象になるような洋服を選ぶといいでしょう。
細部にまでこだわる! 「背景」の選び方
会社でプレゼンする場合、リモートワークで自宅からプレゼンする場合など、プレゼンする場所はさまざまかもしれませんが、画面の向こうの人には関係のないことです。どこにいても、いつでも、同じパフォーマンスでプレゼンできるように、準備する必要がありますが、背景はどうすればいいでしょうか?
オンラインでのミーティングなどをすると、後ろがカーテンの人や、洗濯物が映っている人がいたこともありますし、生活感満載の背景を見かけることがよくあります。プレゼンやセミナーなど、初めての人にオンライン上で会うときに、生活感満載はよくないですね。番組や動画を制作するときは、背景、文字のフォント・大きさなど、人物以外の印象にも注意を払うことが必要です。
オンラインでプレゼンする場合、人物以外に配慮できるものがあるとしたら、背景です。最近では、バーチャル背景を選択できるものがほとんどですので、シンプルだけど、自分のプレゼン内容に合っている、画面の向こうの人が内容に集中できる背景にするといいでしょう。
同じ会社で、たとえばシリーズで不特定多数の人向けにセミナーなどをする場合は、みんなで同じ背景を使うと、画面の向こうの人にシリーズものであることが伝わります。毎週放送している番組や、定時に始まるニュースなども、その番組のカラーを背景や文字などで見ている人に伝えることで、シリーズものなんだな、という印象を与えます。
プレゼンする人が複数人いるときも、オンラインの画面上で、同じ背景で映るようにすると、見ている人にとって、とてもわかりやすいですし、親切ですね。
バーチャル背景が選べないのならば、シンプルな白い壁などが、画面の向こうの人の気を散らす心配がないので、安心です。背景をシンプルな白い壁にして、画面の横に花瓶に活けた花を飾っているような人もよく見かけますね。これは好みにもよるので、いろいろ試してみてください。
長く講師業をしている人が、動画撮影のために、カメラに向かって話すことになったら、まったく話せなくなる人がほとんどだと、聞きました。カメラの前は、人前とはそれだけ違う、特殊なことなんですね。プロンプターと呼ばれる機材で、カメラの前に文章を出していても、その文章を少しずつしか読めなくなってしまう人もいます。
いざ、カメラの前で話さなくてはならなくなったとしたら、何に気をつけたらいいでしょうか?
それは、「可能な限り、自分が慣れている環境と同じにする」ということです。新人アナウンサーの頃、ラジオでの1人喋りの番組をしていたときは、マイクの下に、ぬいぐるみを置き、それに向かって話すようにしていました。
カメラやマイクだけしかなくても、届ける相手を意識できるような環境につくり変える、ということです。これは、子どもの写真撮影でも同じですよね。よくカメラの近くにぬいぐるみを置いて、撮影をします。
では、同じ環境にできないときは、どうしたらいいのでしょうか?私は、テレビのニュース番組のときに、祖母が私の番組を見るために、いつも実家でテレビの前に座っていてくれたので、その祖母に向かって、伝えることを意識していました。
自分が話している相手は、カメラのレンズなのですが、その向こうの「誰」に伝えているのか、を考えることで、自分の話し方が変化し、リラックスしてくるものです。その内容を「誰に一番に伝えたいか」を考え、その相手を思い浮かべてください。
嫌でも自分のプレゼン姿を「撮って見る」
また、自分のカメラの前での話し方やプレゼンの話し方をよくしていくには、どうしたらいいでしょうか?
家族や一緒に働いているメンバーが、自分のプレゼンがよりよくなるように、なんでも遠慮なく言ってくれる関係ならば、その人たちのフィードバックをつねに求めることがプレゼン能力の向上につながります。
しかし、そのような関係性を築けている人がいない場合は、どうしたらいいでしょうか?やはり、自分の、カメラの前やオンラインでの話し方を録画し、それを自分で見て、自分にどんどん突っ込みを入れていくと、一番上達が速くなります。研修のトレーニングでは、自分の講師姿を録画し、それを見て、何を改善したら、もっと良くなるのかを考え、自分で自分に突っ込みを入れていきます。
私は、自分の講師姿の録画を見るのが怖くて、半年間見られなかった経験があります。半年間も見なかったら、半年分の成長が止まってしまいますね。撮ったらすぐ見る。改善点を書き出し、それを意識して、もう一度撮る、というのが一番成長を加速させます。
私は、だいたい15分くらいのオンラインセミナーやプレゼンで、40個以上の改善点を発見します。それを1つひとつ修正していくことで、どんどん良くなっていくはずです。
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November 09, 2020 at 09:10AM
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