発売から2ヶ月で2500食販売!創業1年と100年の熱いタッグ。コラボレーション通販「おうちで弥太郎」誕生秘話。 - PR TIMES
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創業1年目、焼豚ラーメン弥太郎。創業100年を超える、宮田精肉店。
新型コロナウイルスの苦境を乗り越えるべく、普段、交わることがなかった両社が手を取り合い、実現したコラボレーション通販「おうちで弥太郎」。
創業1年と100年の熱いタッグ!!焼豚ラーメン弥太郎×宮田精肉店 コラボレーション通販「おうちで弥太郎」7月17日より発売開始
PR TIMES
2020年7月17日の発売から、僅か2ヶ月間で600セット以上の注文、2,500食以上の販売をし、なんと、お店には行列ができました。
奇跡といっても過言ではない「おうちで弥太郎」の、誕生秘話をご紹介いたします。
(左から、4MEETS 澤田、宮田精肉店代表 宮田氏、焼豚ラーメン弥太郎 竹本氏、谷口氏)
■緊急事態宣言が出た、あの時の精神状態は異常だった。
竹本:
新型コロナウイルスの影響で、当時、本業の売り上げが半分以下になり、ラーメン屋も売り上げが低迷していて…。あの時の精神状態を鮮明には覚えていないですが、何でもいいから、行動していないと自分の気持ちが収まらなかったんです。動いていないと、精神的にやられるという。あの時は、未来に対する不安の気持ちが強かったですから。今思うと精神状態は、異常でしたね…。
谷口:
あの時の竹本くん、ほぼ諦めかけてたよね。やるんだったら、今の状況を打破するような、売れることをやろう!と背中を押しました。その話しの中で、通販の企画が立ち上がったんですよね。
■「僕には、熱量しかなかった。」
——宮田精肉店の「歴史」や「実績」を知った時、恐れはありませんでしたか?
竹本:
谷口さんとの話の中で、通販の企画が立ち上がってから、保健所に行きました。ラーメン好きが高じて、昨年ようやく開店した弥太郎ですから、僕自身、飲食に対する知識はこれからというのもあり、その状況で保健所に通販の話を相談しに行ったところ、紙切れと冊子を渡され、軽くあしらわれちゃったんですね…。今思うと、保健所の方は当然の対応をしたと思いますが、あの時の僕の精神状態と対応いただいた内容が、あまりにかけ離れていて。冷たくされたことで、逆に火がついたんですね。何がなんでも、絶対形にしてやる。そう誓いました。
そんな中で、繋がったチャンスでした。その時は、宮田精肉店さんのことは知らず、Googleで検索し「すごい…!」となりましたが、恐れる暇もなかったと思います。相手が誰であろうと、コラボでも何でもして、商品を形にしないと、あの店が潰れてしまうと思っていたので。僕には頼むしかなかったんです。
■「商売年数なんて、関係ない。」
——繋がりの無い、創業1年目のラーメン屋から相談があった時、なぜ受けようと思ったのでしょうか?
宮田:
商売をやっていても、年数はあんまり関係ないです。大切なのは「信念」を持っているかどうかだと思っています。それは、一つのことに対する想いだったり、どれだけのことに挑戦していくのか。要は熱量です。
世間がコロナでしょんぼりしていた中、竹本さんには、前を向く姿勢を見せてもらいました。それを見て、一瞬で賛同しようと思ったんですね。それが始まりです。
ただ、初めは怖かったのが本音です。僕自身、竹本さん、谷口さんとは面識がなく、姉の方から話だけ先に相談がきたので。「顔が見えない商売の始まり」でしたから。初めてのZoom会議までは不安でいっぱいでした。
■圧倒的な熱量に気持ちが動かされた。コロナじゃなかったら実現していない。
——もし、平時の時だったら、実現していたと思いますか?
宮田:
うーん。中途半端な返事しかしてなかったと思います。そもそも、みんな本業がありますからね。
何より、気持ちで動いたので。あの時の竹本さんの熱量、とにかく凄かったんですよ。Zoom上でも、メラメラと伝わってきていましたから。
そして、やりとりを円滑に進めてくださった、谷口さんが上手だったんだと思います。第一印象って大事じゃないですか。不安でいっぱいの初回の会議、Zoomで竹本さんのお顔を拝見した瞬間「人の良さそうな方だな」と、一気に安心したのを覚えています。
——人を繋げる時に、どういったことに気をつけていますか?
谷口:
職人同士ですから、まず会議までの調整を、ストレスなく進める必要があると思いました。そして、面識がない両者なので、熱量と人柄が誤解無く、ちゃんと伝わるように、細部にまで、気配りと心配りをしました。
■「うん。」と言った以上は、やるしかない。
——商品開発で、苦労したことはありますか?
谷口:
僕の場合は「成分表示」です。パッケージでは目立ってないし、地味なんですけど、法に触れる部分でもあるので、管理栄養士を交えて、整合性を確認するんですけど、いかにリーズナブルにちゃんとしたことをやるのかが大変でした。ちょうど、本業も大変になってきて、右往左往な状態で、正直、頭を抱えていました。そんな状況の中、何度も竹本さんから催促が来て「思ってる以上に大変なんだって…!」と、心の中で声をあげてましたが(笑)。ただ、これだけ巻き込んでいるし、焚き付けている手前、やるしかなかったんです。信用を失うわけにはいかないですからね。
宮田:
僕たちは、鍋で作られているものを量産しないといけないですから、鍋で作るものと、いかに近しいものを作るのかが大変でした。昔から作っている焼豚とは、作り方が全く違ったんですね。実際にやってきた作業工程を前後させたり、漬け込み期間を変化させるなど、色々と試しながら調整していました。
——ちなみに、その作業をどれくらいの期間で行いましたか?
宮田:
それを1ヶ月ぐらいでやりました。本来だと開発は3ヶ月程度時間をかけていますが・・・。加工をやってる友人や、繋がりのあるメーカーなど、あちこち相談しながら、自分のところで再現していきました。
——あえて無理をした理由を教えてください。
宮田:
そこは「うん」と言った以上、是が非でもやるしかなかったです。かといって、世に出すには保健所の条件もクリアしなくちゃいけないですからね。ちゃんとした製造方法じゃないと、何か起きた時に大変ですから、時間がない中でしたが、細部にまでこだわりました。
その熱量が、メディアの皆様に届き、名古屋テレビ「メ〜テレ」で、応援特集として、7分以上の尺でご紹介いただき、テレビ朝日「スーパーJチャンネル」でも、ご紹介いただきました。
■「嬉しいけど、喜べない・・・。」
——OAされた時の気持ちを教えてください。
竹本:
車の中で見ていましたが、注文が入るたびに、スマートフォンが鳴るんですね。とにかく鳴り続けるんですけど、100件以上は鳴ってたと思います。初めての経験で、嬉しいというより呆気に取られていました。嬉しいんですけど、正直、待たせてしまっているお客様がいる以上、完全に喜べない自分がいます。
店長と2人でやっていますし、営業しながらなので、どう頑張っても、1週間50セットしか送れないんです。ご購入いただいたお客様から、お問い合わせもいただきますが、すぐには対応できない状況で…。今は気を張っている状態というか。まだ300セット程度残っていますし、何をしていても頭に残っています。嬉しいですけど、完全に捌けるまで喜べないのが本音です。
同時に、ケアにも気配りすることが増えました。それこそ嫁さんもそうですし、店長もそう。家庭から仕事と、色々と段取り組み直す必要がありますからね。
今まで経験したことがない状況ですが、とにかく、美味しいものを作るから待っていて欲しいです。OAを見て共感いただいた方々に、一日でも早く「美味しい!」を届けますので、どうか、もう暫くお待ちください…。
※11月17日現在、無事に配送し終え、嬉しさを噛み締めております。
■「気付いたら、前に出ていた。」
——宮田精肉店さんは、普段取材を受けないスタンスだと聞きました。なぜでしょうか?
宮田:
取材は全く受けてないですね。そもそも人前に出るのが苦手で…。あと、TVに出てしまうと、既存のお客様に迷惑をかけてしまう印象を持っていて、繁盛するのはいいことですけど、一方で今までのお客様の欲しいものが手に入らない状態を作りたくなくて…。既存のお客様を大切にしたい想いもあります。もちろん、デパートのテナントとしては、お付き合いもあるので出ていましたが、僕自身出たことは一回も無いです。今までも5〜6回お声がけいただきましたが、全てお断りしてきました。なので、今回が初めてです。
——なぜ、今回出ようと思ったんでしょうか?
宮田:
やっぱり、熱量ですね。気づいたら前に出ていました。
■夢にのってくれた店長を、なんとかしてあげたい。
——今後の展開について、聞かせてください。
竹本
「弥太郎」は曽祖父の名前からもらった屋号なんですけど、とにかく地元に店を根付かせたいです。
そして、僕、店長が大好きなんですね。店長は飲食業未経験でしたが、僕の「ラーメン屋をやりたい!」その夢に乗ってくれました。そんな最中、コロナになってしまい、本当に不安だったと思います…。数年後に、僕と一緒にラーメン屋をやって良かった。そう思ってくれることが、何より一番嬉しいです。
宮田:
新しいメンバーじゃなくて、このメンバーで何かをしたいです。普段、繋がらない人たちが繋がったので。苦しい状況の中で、一つの目標に向かって挑戦したことは自信になりました。何か新しい形のものができたら嬉しいです。
谷口:
弥太郎のことを知らなかった人たちとの、縁がたくさん生まれたと思います。何らかの形で、竹本さんとの関係性を濃くしていければ素敵だと思っているので、引き続き背中を押していきます!
取材&執筆=澤田知之、撮影=岡嶋かな多
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November 17, 2020 at 09:00AM
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