夏の旅行中止の家族が考案…自宅で“ご当地グルメ旅”がゲーム性もあってマネしたい! - http://www.fnn.jp
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おうちでできる「グルメ旅」のアイデア
新型コロナウイルスの感染が収まらない現在。
GoToトラベルキャンペーンなど、落ち込んだ観光業界を支援する取り組みも打ち出されている一方で、感染予防で夏休みは旅行を断念し、結局近場で過ごしたという人も多いのではないだろうか。
そんな中、お取り寄せしたご当地グルメで「外出せずに旅行を楽しんだ」というアイデアが話題となっている。
投稿したのは、中学生の長男・小学生の次男・長女の3人の子どもたちの育児エピソードを自身のインスタグラムやブログで発信している「けえこ」さん。
夏休みには毎年旅行をしていたというけえこさん一家だが、今年は新型コロナの影響で旅行を断念。
代わりに、都道府県の形をしたパズルを袋に入れ、取り出した地域のご当地グルメを“お取り寄せ”して楽しむことにしたのだ。
ルールは
・予算は送料込みで一人一万円まで、家族全員が食べられる量を買う
・決めたらお父さんかお母さんのチェックが必要
・なぜそれを選んだのか食べるときに発表する
というもの。
くじで引いた都道府県について1週間ほどの「リサーチ期間」を設け、それぞれ自由にご当地グルメを決めるというシステムだ。どこを引くかわからないゲーム性と、意外に長いリサーチ期間を経て、理由も発表しなければならないので大人でも何にするか悩みそうだ。
家族5人が選んだご当地グルメは…
山形県を引き当てたけえこさんが「さくらんぼやお肉など悩んだけれど、今までに食べたことがないものを」と選んだのは「冷たい肉そば」のセット。
埼玉県を引き当てた旦那さんは「以前食べて美味しかったから、家族に食べさせたかった」という埼玉種畜牧場(サイボク)のウインナーやベーコンなどが詰め合わせになった「サイボク オールスターお取り寄せ・お試しセット」をチョイス。
他にも、竹篭に盛り付けたインパクト大の豆腐「なごり雪」、パック入りの「かつお懐石だし」を選んだそう。
長男は兵庫県で、「色々なジャンルのものを食べたい」というテーマに沿って「うずしお甘たまねぎ」「姫路産焼きあなご」「神戸魔法の壷プリン」「明石焼き」とボリュームもたっぷり。
次男は愛媛県で、「やっぱり有名なみかん!」と「まるごとみかん大福」をチョイス。
鹿児島県になった長女は「甘い物とおいしいお茶を一緒に楽しみたい」と、地元産の卵を使った菓子「かすたどん」と「知覧茶」。さらには“旅行のしおり”に登場しそうなお手製の資料でプレゼンする一場面も。
日本中を巡るグルメ旅が、自宅にいながら楽しめるアイデア。他の家族が何を選ぶかも醍醐味の1つだろう。
この体験記には「楽しそう、ナイスアイデア!」「旅行できなくても食べ物で旅行気分な上、その土地の名物を知ることができるのでいいですね」などとコメントが続々寄せられた。
普段から“お取り寄せ”している人はいるかもしれないが、一度にたくさんのご当地グルメを楽しんだ経験がある人は少ないはず。泣く泣く旅行を断念した…という人も簡単にマネできそうなこのアイデアについて、けえこさんにお話を聞いてみた。
「夏の思い出になるような楽しい事を」
――改めて、「お取り寄せ旅行」を思いついたきっかけは?
私たち家族は年一回の家族旅行がすごく楽しみでした。長男が旅行計画を立てたり、みんなでどこに行きたいか考えたり。
今年はコロナでそれができなくなってしまい、それどころか外食も思うように行けなくなり、何か子供たちの夏の思い出になるような楽しい事がないかと主人が考えてくれたのがきっかけです。
どうせなら、どこの県を担当するかわからないほうが楽しい。ということで、立体地図パズルをくじ引き代わりにすることにしました。
――「これは!」というお取り寄せはどれだった?
家族が選んだものは「めっちゃおいしいやん!」と毎回驚いていたのですが、特にびっくりしたものは、主人の選んだ豆腐なごり雪です。口に入れた瞬間、豆腐の味の濃さにびっくりしました。
いや…でも次男のみかん大福も見た目がびっくりでしたし、長女の知覧茶も味わい深かったし、長男のたまねぎの甘さにもびびりました…そして私の肉そばも。やっぱり特産品ってすごいですね!!
「子どもたちの夏の思い出になるイベントを」とグルメ旅を企画したのは、けえこさんの旦那さん。
「どこの県かわからない方が楽しい!」ということで、指で触った時にすぐ分かってしまう北海道は、別のパズルから持ってきた富山県のパーツで代用していたそうだ。
ちなみに、「選んだ品はお父さんかお母さんのチェックを受ける」というルールがあったが、「送料や手数料などを含めて予算を超えないかだけ見て、基本的に本人の選んだものは買うつもりだった」そう。
「今度は現地で」の目標も見えた
そうして選んだ、思い入れのあるご当地グルメの数々。
基本的には届いた順に「長男の玉ねぎを使ってレンジ蒸しを作るから、デザートは次男のみかん大福にしよう…」などなど、献立のバランスを考えつつ、家族で楽しんだそうだ。
子どもたちにとっても貴重な体験となったこの「おうち旅行」は、行けなかった旅行の代わりになると同時に、「新型コロナが落ち着いたら、今度は現地でご当地グルメを楽しみたい」という目標も与えてくれたという。
――「お取り寄せ旅行」をしてみての感想は?
まずはこんな素晴らしい企画を考えてくれた主人に感謝です!
パズルをひいて、県を選ぶ時、おいしいものを調べる時、届いた時、食べる時。子供たちがすごく嬉しそうで、それを見てる私もとても嬉しかったです。
子供たちにとって、自分の選んだ県は特別な県になりました。これもすごくよかったんじゃないかと思います。いつか自分でその土地を訪れた時にこの事を思い出してもらえたら親として嬉しいです。
――自宅での旅行体験、実際の旅行への意識は変わった?
旅行で現地に行く前に先にその土地の名産を食べるって、なかなか珍しい経験だと思うんですよね。今回、お取り寄せした事で少しだけその土地にお邪魔したような感覚になりました。コロナが落ち着いたら、今度は現地で食べたい!という新たな目標もできました。
ちなみに、愛媛県から「まるごとみかん大福」を選んだ次男は、焙烙の上に小石を並べて魚介類を蒸し焼きにする、今治市の郷土料理「法楽焼」が気になっていたそう。
お取り寄せができないことで今回は断念したそうだが、次男は「いつか愛媛に行ったら調べた色んなものを現地で食べたいです」と話していたという。
――ぜひ我が家でもやってみたい!という人へ…
簡単でも良いから「選んだ理由」を聞いた方が良いと思います。それを聞いた上でその人が選んだものを食べると「なるほどこういうことね」とより納得できます。
それと大事なのは「否定しないこと」です。選んだものを「おいしいね」「よかったね」という気持ちでみんなで食べたら、より楽しく幸せな時間になると思います。
今後も続く「withコロナ」の生活。旅行に限らず、これまでのようにできなくなってしまった…という事柄は多いかもしれないが、工夫1つで「おうち時間」も楽しむことができるのではないだろうか。
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September 03, 2020 at 03:30PM
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