新型コロナウイルスの感染の確認(19事例目関係)等に関する記者発表の要旨について - pref.ehime.jp
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更新日:2020年5月26日
日時:令和2年5月24日(日曜日)15時00分~15時23分
場所:知事会議室
(知事)
連日ありがとうございます。本日説明させていただく事項は主に2点でございます。
まず昨日確認しました感染者の概要および検査の進捗状況等、二つ目は県立学校の対応等の2点でございます。
まず、皆さんもご心配だったと思います、昨日公表しました高齢者施設のeの方。こちらの陽性確認を受けて、高齢者施設がどうなるんだろうというご心配があったかと思います。関係者が総力を挙げまして、施設の職員27名、再検査3名を含む入居者44名、合計71名に対して、全て高齢者施設の方でございますけども、昨日中にPCR検査を実施した結果、全ての方の陰性が確認されましたので、まず報告をさせていただきたいと思います。
後ほどお話ししますけども、牧病院の方は既に囲い込みが完了していると申し上げていますが、調査を含めて、こちらの高齢者施設の囲い込みも完了いたしました。そこで、こちらの高齢者施設も含めた19事例目、ここが調査結果(パネルを)黒丸(接触者特定済み)に変更させていただきます。この事例から外への感染拡大の心配は無くなりましたので、これからは牧病院と同じように、もし仮に陽性患者が出たとしても、健康観察を細かく行っていますので、その囲い込んだ中から、症状が出て速やかに(検査)というふうなことからの感染(確認)は可能性はあると思いますけども、囲い込みの中ということで冷静に受け止めていただきたいと思います。
特に、クラスター対策は初動が何よりだということを繰り返し申し上げてまいりました。一気に(感染拡大防止対策を)やるということについて関係者みんなが気持ちを合わせ、力を合わせまして、1日で今回の事例の全ての検査が完了できたこと、本当に全ての関わった皆さんに感謝を申し上げたいと思います。これだけの検体数を採取されたお医者さん、看護師さん、そして、そのPCR検査を、先週の土日に続いて今週も土日フル回転していただいている衛生環境研究所の皆さん、また、こうした方々一人一人を、リスクを負いながら行動調査等に当たられた保健師の皆さん、また、ご協力いただいた施設の関係者の皆さん、そして陽性者を速やかに受け入れるために奔走された病院関係の皆さん、さらに、こうした情報をどれだけ正確に伝えられるかということが対策上極めて重要になってまいります。落ち着いて冷静に受け止めていただき、正しく県民の皆さんに伝えていただいているマスコミの皆さんにもあらためて感謝申し上げたいと思います。世の中にはSNS等を活用して、意図的ないしは根拠もなく拡散して不安感をあおってしまう結果に結び付いてしまうケースもあります。しかし、こうした(正しい)情報が県民の多くの方に届いていますから、その結果、県民の大方の皆さん、極めて冷静に落ち着いて受け止め、そして行動していただいております。こうしたことがあればこそ、敵が難敵であろうとも乗り越えられると思いますので、全ての皆さんに知事として感謝を申し上げたいと思います。
昨日23日は、19事例目の関係者として73件のPCR検査、先ほど申し上げました高齢者施設関係71件および囲い込んでいる医療機関の牧病院の関係が2件、それ以外に各地域のお医者さんから要請のあったものが8件、合計81件のPCR検査が実施されました。
今回新たに感染が確認されたのは19事例目、一番感染者が多かった牧病院の2階にいらっしゃった方で、当初症状ありませんでしたけども、症状が出ましたのでPCR検査を実施いたしました。今後もですね、この2階の方、3階の方も含めて、牧病院の関係者は健康観察をしっかり行っていますので、何か変化があったら同じように速やかに対応してまいります。このfの方ただ1人でございます。結果が判明したのは、昨日23日の夜21時ごろでございます。まずは、感染された方に心からお見舞いを申し上げさせていただきます。お医者さんも一生懸命対応されていますので、一日も早いご回復をお祈り申し上げたいと思います。プライバシーに十分配慮した上での公表にご理解をいただき、現在把握している内容について公表を行うものでございます。
この19事例目関係、医療機関における大規模クラスターの発生が、重症化リスクの高い高齢者の方々が入居する高齢者施設内で、新たなクラスターがひょっとしたら発生するんではないかと昨日の時点では大変危惧をしておりましたが、施設の職員さんおよび入居者の方々、全員が陰性であったことから、現時点では施設内で感染が拡大している状況にないことが確認できました。先ほど申し上げましたように、全ての皆さんが総力を結集した結果として、早期に囲い込みができたということであります。また、(昨日発表した)eの方の濃厚接触者については、松山市保健所の職員の調査を入念に行っております。職員8名および入居者20名が濃厚接触者として特定されています。この方々については、自宅や施設内の居室で待機していただいています。また、その他の陰性の方々も2週間しっかりと健康の状況を見つめていきたいというふうに思っています。昨日まで申し上げていた出入り業者等につきましては、調査の結果、外での受け渡し等はあったんですけども、濃厚接触者はいないというふうに松山市保健所が判断しており、これによって先ほど申し上げましたとおり、現段階での囲い込みが完了したということを県民の皆さんにお知らせしたいと思います。
次に、この高齢者施設への支援でございます。この施設では、13日のNの方の陽性確認を受けまして、既に10名の職員が自宅待機をしている状況でございます。その中で、今回新たに8名の職員が濃厚接触者として認定されましたので、この方々は自宅待機となります。その結果、今後の運営面での影響が危惧されます。現在、施設側でグループ内での応援体制の確保に向けた検討をまずは行っていらっしゃると聞いております。自宅待機中の職員が復帰するまでの間は、限られた人員で介護サービス等を継続することになりますが、現場で懸命に介護等に携わっている皆さんの大変なご苦労をねぎらわせていただきますとともに、その使命感に敬意を表したいと思います。なお、松山市保健所がさらなる感染管理の徹底に向けて、丁寧な指導・助言に当たっているとも聞いております。県の方も、しっかりとフォローをさせていただきます。施設側からこの介護のためのサポート・応援が必要というような状況の要望がありましたら、速やかに可能な限りのサポートをさせていただきたいと思います。なお、施設から要望がありましたので感染防護資器材、医療用ガウンを230枚、フェイスシールドを112枚をこちらの施設に提供をさせていただきました。
次に、先ほどのfの方についてでございます。昨日、19事例目の医療機関の入院患者(のうち検査をした)2名のうち1名の感染が確認されました。fの方であります。70代女性、住所地は松山市、医療機関2階病棟に入院されていた方でございます。5月13日にPCR検査を実施し、陰性が確認されましたが、昨日23日に37度6分の発熱がありましたことから、再度検査したところ陽性が確認されました。現在、症状は無くなっているそうです。無症状ということでございます。(医療機関には)お医者さん、専門家の方がいらっしゃいますので、その判断に従って、明日午前中に指定医療機関への転院が予定されています。牧病院も今、ゾーニング等をやっていて、陽性の患者さんが出ても、しっかりと隔離された状態で対応できる状況になっていますので、その点はご安心いただきたいと思います。
なお、医療機関が面会制限措置を取ったのが3月9日でありますが、これ以降、2カ月以上経っていますが、この方と面会された方はいないということでございます。医療機関の関係者以外との接触はなく、囲い込みが完了しているこの医療機関から院外へ感染が広がる懸念はないということで、県民の皆さん安心して受け止めていただきたいと思います。
a、b、c、d、この方々は、最初、陰性が確認されて健康観察、隔離の中で症状が出て、再検査を行って陽性という方でございますが、この方に続き、こうしたケースは5件目になりますが、入院患者の皆さんについても細心の注意を払って健康観察を行っておりまして、今後も症状があれば迅速にPCR検査を行う体制を取っております。新たな事例の発生とは全く意味合いが異なりますので、その点くれぐれもよろしくお願い申し上げたいと思います。
次に、19事例目の進捗状況でございます。(19事例目PCR検査の進捗状況のパネルの)医療機関の牧病院の職員さんは変更ございません。それから患者さんについては、これまで陰性の中に含まれていた方が、今申し上げた5人目になりますけども、今回新たに陽性になりましたので、こちら(患者のうち陽性)は17名から18名へ。必然的に(患者の)陰性が149名から148名に変更させていただきます。それから濃厚接触者等でございますが、昨日説明しましたように、この中に高齢者施設も含まれていますが、(パネルでは)その中から抜き出していますが、濃厚接触者全体については昨日行ったPCR検査を踏まえて、陰性がプラス68名の138名。再検査では全員陰性が確認されていますので、それはそのままということであります。ここ(パネルの高齢者施設関係者)に変更がございました。残りの当初から入っている健康観察期間中の方、(検査予定)8名については今週中に検査を行う予定でございます。(検査予定の方)全員、約2週間近く経っていますけども、無症状という報告が入っています。そして、(パネル)最下段、濃厚接触者の中から抜き出したのが高齢者施設の関係者ですが、陰性が68名増えて84名になります。そして、全ての調査が完了しましたので、白い部分(検査予定)が無くなっているということでございます。ということで囲い込みが2日間で完了したということをご報告させていただきます。
本当に、施設の中でも感染拡大を阻止するためにしっかりと対応に取り組んできていただいたことが大きいと思います。常々申し上げておりますが、重症化リスクの高い高齢者の方や基礎疾患をお持ちの方については、特に注意が必要なのがこのコロナの特性でございます。その他の同じような機関におきましても、文書で何度かお願いしておりますけども、あらためて感染防止対策へ今後とも緊張感をもって対応のほどよろしくお願い申し上げたいと思います。
次に、県立学校の対応等についてでございます。昨日の(会見での)県立学校再開についてのご質問に対しまして、施設関係者のPCR検査の結果を見て判断をすると申し上げました。先ほどご報告したとおり、全員施設職員および入居者全員が陰性と判明しました。
また、保健所の調査により、その他の濃厚接触者がいないということでございますので、これにより現時点において、地域や学校に感染が広がるリスクはないと、このケースから広がることはないと判断されますことから、県立の高等学校、中等教育学校、特別支援学校につきましては、予定どおり明日25日、月曜日から学校を再開する方針に変更はございません。明日から再開ということでございます。
また、今回の県立学校の対応や情報等については、関係市町や私立学校には既にお伝えをさせていただいております。市町など学校設置者、これは県の方に(学校再開等を決める)権限はございませんので、こちらの学校等については、それぞれの市町の教育委員会の判断になりますので、そちらに委ねておりますから皆さんも取材で情報をつかんでいただけたらというふうに思います。県内一斉の再開が、こういう正しい情報というのを受け止めてですね、円滑に行われるように取り組んでいきたいと思います。
なお、これまでも申し上げてきたとおり、今後とも学校での感染リスクが心配されるような状況が生まれた場合には、学校ごとにしっかりと速やかなリスク分析をしまして、その回避の措置を講じていくことといたします。その意味で児童生徒や保護者の皆さんは、もちろん三つの感染拡大回避の行動、学校でのしっかりとした対応が前提になりますけども、その上で安心して明日から学校再開に臨んでいただきたいと思います。
最後に、くれぐれもこれからも(コロナウイルスとは)ある程度長い付き合いになると思いますので、これが今の段階では一番大事なことであります。「うつらないよう自己防衛」、本当にこれはもう何度も注意喚起がいろんなところからされていると思いますので、この徹底をお願いします。「うつさないよう周りに配慮」、特に体調不良のときはもう躊躇(ちゅうちょ)することなく休んでください。「うつさないよう周りに配慮」。そして、これは全国にまだ出ている「県外への外出自粛」。そして事業者の皆さんにもお願いしてきた3密の対応。そして利用者の方々については、3密の対応ができていることを確認した上で、利用して楽しんでいただくというようなことを日常化して、場合によってはいつかこの警戒期から縮小期へと移っていきますので、そのときに習慣化していくことが、第2波への最大の対応にもなりますので、どうぞよろしくお願いいたします。以上です。
(あいテレビ)
確認したいが、今日新たに1人感染ということだが、この方は牧病院の方に入院の方、これはいつまで。
(知事)
明日、指定病院の方に移る予定です。
(あいテレビ)
この感染が確認された時点では入院されていたと。
(知事)
牧病院にいらっしゃいます。
(あいテレビ)
いったん出られた元入院患者ではなくて。
(知事)
もともと牧病院にいらっしゃって、そこで無症状かつ陰性確認がされていた方ですから、牧病院にずっといらっしゃったんですが、昨日になって発熱があったので、すぐに検査をして陽性が確認されたので、今その受け入れの準備をしていますから、結果として明日の午前中くらいになると思いますけども、指定する病院の方に移っていただくことになっています。ただし、牧病院の方においても今専門家の方に入っていただいて、まだ決まってないですけども、指定病院にするような準備をしているところなんで、既にそういった囲い込みができるような体制ができていますから、その点はご安心いただきたいというふうに思っています。
(あいテレビ)
あともう一点、各県立学校等の方にも学校再開の旨伝えているということだったが、(市町立の学校の方は)これは市町の判断になると思うのだが、そういった連絡とかというのはいつの時点で。
(知事)
もう速やかに、昨日までにやっています。
こうしたケースの場合はやっぱり指揮系統を一本化するとですね、連絡体制も非常に速やかにいきますんで、例えば他県の場合ですね、いろいろな機関がそれぞれ情報発信して、そこに食い違いが生じて混乱するというケースが数多く見られますので、特にこのクラスター対策等々をやっていくに当たっては、非常にそういったところが重要なんだなということをあらためて感じます。
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